鉄欠乏性貧血

IRON DEFICIENCY ANEMIA

鉄欠乏性貧血は、体内の鉄分が不足することで赤血球のヘモグロビンが十分に作られなくなる状態です。 乳幼児期や思春期のお子さまは成長が著しく、鉄分の必要量が増えるため、貧血になりやすい時期です。 早期発見・適切な治療で改善が見込めますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

こんな症状はありませんか?

顔色が悪い・唇の色が薄い

ヘモグロビンの減少により、顔色や唇・爪の色が白っぽくなることがあります。

疲れやすい・元気がない

酸素を運ぶ力が低下するため、すぐに疲れたり、活気がなくなることがあります。

食欲がない・偏食がある

鉄分の多い食品を嫌がる、食が細いなど、食事面の問題が貧血の原因になることがあります。

集中力の低下・イライラ

脳への酸素供給が減ることで、集中力の低下や不機嫌になりやすいことがあります。

動悸・息切れ

貧血が進行すると、少しの運動でも動悸や息切れを感じることがあります。

氷や土を食べたがる(異食症)

鉄欠乏が強い場合、氷をかじりたがるなどの特徴的な行動が見られることがあります。

診断と治療

血液検査による診断

ヘモグロビン値やフェリチン値(体内の鉄の貯蔵量)を調べることで、貧血の有無や程度を確認します。 少量の採血で検査が可能です。

鉄剤の内服

鉄分を補うお薬(鉄剤)を処方します。シロップや粉薬など、お子さまの年齢に合わせた剤形をお選びします。 通常2~3か月程度の内服で改善が見込めますが、貯蔵鉄の回復まで継続することが大切です。

食事指導

鉄分を多く含む食品(赤身の肉・魚、レバー、大豆製品、ほうれん草など)の摂取を中心に、 ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が上がるなど、日常の食事で気をつけるポイントをお伝えします。

鉄欠乏性貧血を防ぐために

  • 離乳食が始まったら、鉄分を意識した食材を取り入れましょう。
  • 牛乳の飲みすぎは鉄分の吸収を妨げることがあります。1日400ml程度を目安に。
  • 偏食が気になる場合は、無理強いせず少しずつ食の幅を広げていきましょう。
  • 定期的な健診で貧血のチェックを受けることをおすすめします。